ナラシノ在住

習志野在住学生.読書・勉強・活動ログ.

零戦-その誕生と栄光の記録-を読んだ

2年ほど前に一度通読しているが、もう一度読んだ。ちょうど終戦も近いし,2年たって読み方が変わったか観察してみたくなった。

ちょっと成長した

読んでみると以前よりも技術的な内容がわかるようになり、零戦のすごさ云々が撃墜数だけでなく航空力学的側面からも理解できるようになったと思う。 ここ数ヶ月は航空力学に興味を持って新書とかを読んだおかげかな…?
航空力学に興味があるなら、下の本がすごいおすすめです。

紙ヒコーキで知る飛行の原理―身近に学ぶ航空力学 (ブルーバックス)

紙ヒコーキで知る飛行の原理―身近に学ぶ航空力学 (ブルーバックス)

これ読んでるのとそうでないとでは、飛行機の見方が全然違います。

仕事への取り組み方に目がいく

2年前に読んだ時は、零戦の歴史的な価値を知りたくて読んでいた記憶がある。 今回読んでいると堀越技師が航空機設計をどのように行ったかに目がいった。

本文中、堀越技師も航空機設計に対して"辛い"感情多少を持っていて、でもその辛さを乗り越えて航空機完成させることに喜びを感じているとの一文があり、これは僕がここ数年で出会った人や僕自身の経験から感じた物事への取り組みの姿勢と一致していた。

やっぱり合理的は大切

零戦は紙装甲なんて言われるけど、それは当時の日本と他国との技術力の差、特にエンジンの貧弱さというアドバンテージを持ちつつ格闘性や航続性を優先したのだから、装甲はその上で切り落とすしかなかった。

 注目したいのは、堀越技師が日本の状況と搭乗員の性質(当時、被弾はパイロットの技能をもってして回避する風潮が強かった)などから、不要なものとそうでないものを判断していた。つまり要求された性能全部を詰め込もうとはせず、きちんと優先順位をつけて設計をおこなっていた。また本書には堀越技師が日本の状況を技術面でも資源面でもよく理解していることが分かる文面が何度も出てきた。

ちょっと飛躍するけど,本書を読んで改めて

  • 理想と現実区別(現状を把握)すること
  • ものごとに優先順位をつけること

は仕事やものづくりに欠かせない要素だと思った。

劣等感と人間関係を読んだ

劣等感と人間関係 アドラー心理学を語る

劣等感と人間関係 アドラー心理学を語る

アドラー心理学の本です。 アドラー心理学を語るシリーズの3巻目で,図書館に配架されていました. アドラー心理学に関する本は「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を数年前に読んだことがあります.ぶっちゃけるとその時の自分は抑うつ状態だったので,正常に中身を追えていませんでした.

ここ数年で劣等感や人間関係で色々考えるとこがあり,またアドラー心理学について今の割と正常に戻った心で学んでみようかと思い手に取りました.

レビューと要約

本書には健康的な心の作り方について自分と相手両方に行なうための思考が書かれています.

明記されていませんでしたが - 競争よりも協力関係を持つこと - 信用と信頼を区別すること - 理想と現実を区別すること

が本書の大きな柱として挙げられていたと思います.

競争よりも協力関係を持つこと

 競争関係とは成績が良い悪い、偉い偉くない、などの上下関係がある状態です. 上下関係は支配関係になり,この関係の中では"相手を自分の思い通りに動かそう"とする思考が生まれます.
ここで相手が思い通りに動かないと"怒り"が生まれるわけです.

感情は目的のためにうまれる

 ここから感情(怒り)は"相手を自分の思い通りに動かす"ことを目的として生まれると言えます.多くの人はここで怒りの"原因"を探します.ですが、得られるものは"相手が悪い"などといった自分の責任を放棄する思考のみです.
なので,原因よりも”目標”に焦点を当てないと怒りの解決はできません.”目標”を考えることで上下関係や競争関係ない視点から物事を考えられるのです.

 一方で協力関係は,相手を信頼した上下関係のない関係です.アドラー心理学では対人関係を協力関係に持っていきたいと考えます.
 注意したいのは協力関係は競争関係を内包します.つまり,競争関係にある人は競争をしなければならばいときは競争できる人なのです.この協力関係ににある人はある出来事に対して「みんなにとってどうゆうことか」をまず考えます.

信用と信頼を区別すること

 信用とは,銀行のように相手の素行や業績から相手を信じるに値すると判断した時に生じるものです.一方信頼とは,相手を何も疑わず信じることを言います.
 相手の行為によって信じるか否かを決めることは,先述した上下関係に近しいものから相手を判断することと同じです.

理想と現実を区別すること

 アドラー心理学の要素に自己受容があります.悪いところもひっくるめて自分を受け入れることを言います.
 自己受容ができない人は非現実的に高い目標を持っています.高い目標を持つことは向上心がありいいことでもありますが,そのせいで自分の短所にばかりが目についてしまうことはいいことではありません.
 悪いところでなく,いいところを.今悪いところも,改善できる余地があると想うこと.短所からみた長所を考えること(臆病 => 慎重, 細かい => 几帳面)
 健康的な人は自分の性格の長所,おなじものの長所を知っています.

まとめ

 具体例とそこから学べるとこ,実践できることを体型的に読み進められました.
 自分は(今はあまりそうではありませんが)やたら競争関係に身を置いてしまいがちで協力関係にあった回数は少ないのかなと思いました. また理想を高く持ってしまうことで感情が生まれる(恥ずかしい話ですが、イライラしりします)のも自分に当てはまります.思い返すと感情的になってしまう環境を自分で作っていたのか,と悲しくなりました. 競争関係について,今はあまり身を置かないと書きましたが,その理由はこの本を読んですこしわかりました.

一つは,目標を論理的に考えるようにしたこと.

以前の自分は非現実的に高い目標をもっていたことが多かったです.それを実現できないでいる自分にイライラしたりもしました. そんな時,書店で目についた「2つの夢を叶える方法」という本を読んでみたところ,「まぁ自分にできる範囲はこれぐらいかな」「どこまでが自分に必要なんだろうか」と考えるようになりました.その思考が少しずつ身についたおかげかなと思います.この本の紹介もいつかしたいですね.

2つの夢を叶える方法

2つの夢を叶える方法

二つ目は,屈託無く話せる友人ができたこと

競争関係とは全く縁のない,本当の自分を表現できる友人ができたことが影響するのかぁと想います.その友人に何か特別に相談をしている訳ではないですが,一緒にいると楽になれる人です.特に趣味思考が一致してる訳ではないですが,一緒に話していると面白いです.

一時期競争関係に疲れて、SNSすら遠ざけていました.今のご時世競争関係に置かれる機会が多いです.競争関係に浸かりっぱなしにならない術と環境を自分で確保して置かなければならないですね.

以下気に入ったセンテンス

感情と競争関係

  • 他人を思いどおりに動かそうと考える人は,怒る
  • 競争に基づく関係は,不信感に基づく関係である
  • 感情の「原因」は一体なんだろうと考え,結局自分の責任ではないというこことを言いたい
  • なんとか競争という対人関係を抜け出して協力という新しい対人関係に入っていきたい
  • 健康的な人は,“これはみんなにとっていったいどういうことだろうか"とまず考える
  • 正しいとか間違っているとかいう考え方は,いつも怒りと関係がある

自己受容

  • 自己受容ができない人は,非現実的な高い目標をもっている
  • 私にできることは何かを,絶えず考え続ける
  • 理想と現実をはっきり区別する
  • 理想というのがはっきり自分の空想だとわかればよい.そこから現実を引き算し始めるとだめだ
  • 我々にとって一番勇気のいることは,その他大勢の一人である勇気

自己主張

  • 日本では思いやり,相手が言わなくてもその意図を察して暗黙のうちに合意することをよしとする.これは誤解を招く. 理性的に話し合い,充分に話し合い合意を取り付けるすべをこれからは身につけなければならない.そのためには自分の意思を正しく伝える「上手な自己主張の仕方」を身につける必要がある.

「太陽の塔」を読んだ

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

僕が読んだ森見登美彦作品は「夜は短し歩けよ乙女」と「四畳半神話大系」の二つのみというファンを語るには浅すぎるのだが、敢えていおうファンであると。

主人公が等身大で、テンポの良い文章、頭良くバカやってる感じが非常に魅力的だ。

太陽の塔」は森見氏の名が広がるきっかけとなったタイトルだけども、上記に挙げた魅力はすでに完成されていた。このとき大学院生らしい。天才か。

具体的な内容は面倒なので割愛。楽しめた点を短く書こう。

太陽の塔」は他2冊「夜は短し歩けよ乙女」、「四畳半神話大系」と違い映像化されていない。また文庫の表紙にも登場人物が描かれていない。 つまり読者は完全に自分で小説のキャラクターをイメージしながら読むということになる。これは僕にとってかなり重要。 もちろんビジュアルがあってもいいのだが、小説の醍醐味は各々が同じ文章を読んでも、ちょっとずつ違う世界が生まれるところにあると思う。 そういう意味では、太陽の塔はぴったりだった。まぁ主にヒロインの外見を妄想することに費やすんですけどね…。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

「遅読家のための読書術」を読んだ

読むのが遅い,速読術の本を読もうとしている,または読んでも実践できない人向けに書かれた本. 著者は月60本近くのブックレビュー記事を寄稿しているとのこと。

読んだ感想としては,まぁ参考になったかな、という感じ。 「速く読まなくては!」とか「内容を覚えなくては!」みたいに変に窮屈に読書している人の先入観を取り払う手法がメイン。 少し前まで速読に憧れてたけど、これを読んだら自分のペースで読み進められるようになった(気がする)。余分な力が入っていたのだろう。

読書が苦行になりはじめて, そこから抜け出せない人は是非読んでみてはどうか。

日経Linuxの"まつもとゆきひろ プログラマのこだわり-プログラマノート術"を読んだ

日経Linux 2017年 08 月号

日経Linux 2017年 08 月号

先日,本屋で日経Linuxを立ち読みしていたらなかなか良い記事を発見. Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏が連載している「プログラマのこだわり」という記事なのだが,結構共感できたり,新しい発見があったのでまとめておく.

プログラマの仕事風景

実際にプログラミングしているときは,少しキーを叩いては,コンパイラの実行完了をまったり,デバッカーを動かして出力におかしいところがないか探したり,あるいは腕を組んでプログラムの構造を考えたりしています

恥ずかしい話だけど,凄腕のプログラマーは,高速でコードを書き上げる方たちばかりだと思ってたよ…。いや,きっと自分よりは高速なんだろうけど…。

考えるときは"一冊のノートに"

私は紙のノートを使ってフロー情報を管理しています。紙のノートです。プログラマの割にアナログだなと思われるかもしれません。

自分は頭の中で思考を練るのが苦手で,とにかく出力しないとアイデアが浮かばない人間. まつもとさんも同じような思考を持っているらしく,安心した笑

まつもとさんはノートを使う際の条件を

  • 百均のリングノートで表紙が厚いものを買う

  • 日付を書く

  • ひとつのノートに何でも書き込む

としている.

特に,“ひとつのノートに何でも書き込む"は非常に共感した.以前,僕はなんでもかんでも分類しようとして必要な時に書きたいことが書けなくて,かえって自分を苦しめていた. そこで半年ほど前から考え事は全部A4のキャンパスノートにガリガリ書き込むようにしている.たまに,「やっぱりノート分けた方がいいかも…」と思う場面もあるが,まつもとさんも同じようなノートの付け方をしていると分かり自信がついた.

思考方法

まつもとさん場合,考えをまとめる時は

  • 1 情報収取

  • 2 集めた情報をノートに書き出し,整理

  • 3 アイデアの箇条書き,情報の並べ替え

のステップでおこなうらしい.

考えがまとまらない場合

  • インプットが足りない
  • 情報間の連携が足りない

ことが原因.“情報間の連携が足りない"場合はいわゆる"ひらめき"に求めることになる.”ひらめき”は,リラックスしているときにふと「あ!」となるアレだ.

僕も難しい問題は,寝て起きて考えるか数日放置して取り組んでみるようにしている.意外とあっさりとけてしまうことがある.この手段を使ってもまとまらないなら,明らかに”インプットが足りない”だろう.

僕にとってはまつもとゆきひろ氏はスーパープログラマなんだけど,ノートの付け方とか思考法はあまり変わらないんだな,と今やってることに自身が持てた. あと立ち読みは,こうゆう巡り合わせがあるのでやめられないですね。

「レポートの組み立て方」を読んだ

レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)

レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)

 

配属されたゼミの教授から,(がっつり要修正を通達されるよ!と告知された)レポート課題が出た.自分の文章の書き方と向き合う良い機会だと思い,本書を通読しながらレポートに取り組んだ.   参考になった点をまとめた.

重点先行主義に徹すること

大事なことを先に言えということ.レポート,論文,報告書などを読者に対して,“つまり,何をしたのか,分かったのか"を最初に伝えることで、概要を把握できるようにする.詳細を知りたい読者には,さらに読み進めて貰えばよいようにする.
新聞のリード文なんかが,重点先行主義になっているのは本書を読んで実感した.確かに新聞を読むときは記事の頭の方だけ読んで、ふーんって感じで次の記事に進む.そうしないと読みきれない.レポートや論文も同じ.読者に必要な最低限箇所だけ読みとってもらうようして,無駄な手間を省く.

意見と事実の区別をつける

「すぐれた」とか「便利な」などの表現はすべて主観が入った"意見". 当然かもしれないけど事実は,「証拠をあげて裏が取れる事象」のことを指すから,主観表現を含んではならない.

事実を書くときに留意すべき3点を本文から引用する

(a)その事実に関する情報の中で,何を書き,何を捨てるのかを十分に吟味せよ.

(b)それを,ぼかした表現にせずに、できるだけ明確に書け.

(c)事実の記述には主観の混入を避けよ.

明確なことばを使った文章を書くこと

本書ではたびたび日本語が重点先行を取りづらい文構造であることを述べている. それは,

“英語がSVO型をとり重要な動詞が先頭にくる一方で,日本語はSOV型の目的が先行してしまう構造をとる”

からと説明している.確かに日本語では簡単な文でも, Aさんは,XXしました.△△なので.とは話さない.あと,名詞につく修飾節,形容詞も英語では関係代名詞でまとめて後ろに持っていけるけど,日本語はできない.

それから,著者は”日本人は明確な表現を避けようとする習性をもつ”と書いている.

そこでいちばん大切な生活の心得は,異を立て角つき合わぬこと,みんなに同調することであった.
・・・中略・・・
そういう言語環境のなかで育ってきた私たちは、レポートを書くときも「あまり明確な、断定的な書き方は
読む人にわるい」と思う.また、「ほかの考え方をする可能性だってあるのに、自分の意見を一方的に押し
付けるのは図々しい」
・・・

このあたりは,一番共感できた.
自分はよく「・・・と考えられる」という表現を使うが,これも相手に最終的な判断を任せているだけ,と書籍中で一刀両断されてしまった….日本人らしくなく書くなら「・・・と考える」と断言するべき

外観から述べ,詳細な内容を書く

この考えも,重点先行主義の派生だ.書籍内では,道案内を例に記述していた. 事象の大枠を捉え,それから細部の説明をしていくように文章を書くこと.

逆茂木型の文にならないように

文の幹は何かを考えて文章を書きなさいということ. 本書では,「AとBが出会いやがて結婚した」こと(文の幹)を説明する文章で逆茂木型文章の例とそれに対し修正を加えたものを載せいていた.

逆茂木型になってしまうのは、上述した日本語の言語構造の,特に修飾、形容詞が名詞の前にきてしまうことが起因となっている.

読んでみて

“レポート、論文、報告書は自分が苦労したとか,便利になるとか,主観的なものを伝えるものではない”

ことを頭にいれておかないといけない.これは意識しているようで,できていなかった.あくまで、技術・資産としてユーザ(読者)の役に立つように作成するのがレポートや論文なんだ.これを理解していないと,なぜ重点先行を行うのかも理解できないだろう.

習志野の史跡マップを公開した

概要

習志野の史跡・歴史にまつわる資料が展示されている場所をまとめたサイトを公開した.

習志野の歴史地点

まだまだ少ないが,ちょっとずつ更新していく予定だ.

習志野

千葉県習志野市というと,はて何処か?と思う人がほとんどだろう.

坂の上の雲"をご存知だろうか?

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

数年前にNHKスペシャルドラマが放映されてるので知っている方も多いのではないだろうか?

明治維新 - 日中戦争 - 日露戦争 を三人の日本人を中心に描いた歴史小説だ.主人公の一人に"秋山好古"という軍人がいるのだが,彼は習志野と深いつながりを持っている.


Wikipedia

騎兵第1旅団 (日本軍) - Wikipedia

秋山好古 - Wikipedia


かつて,日本軍が現存の頃,習志野は騎兵連隊・陸軍学校・陸軍病院などが集結した軍郷だった.その騎兵連隊で一番エライ人が"秋山好古"だったというわけだ.
実は、この軍郷の名残はいまでも残っている. 下の画像は近所の田畑である.

f:id:h2yoka:20170710013636j:plain

白い石がポツンとあるのだが,

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実はこれは"陸軍用地"と刻まれた,境界石だったりする.
こんな感じで,習志野にはかつてここが軍用地であったことを表すものが残っている.

なんで習志野?

中学生の時に父親と観た, NHKドラマ"坂の上の雲"から,日本近代史にはまった.
その主人公と関係が深い場所に現在住んでいるのだから調べたいに決まっている.しかし,習志野市は財政面から歴史の保存に消極的だ.
なるべく形が残る間に記録しておきたい,という思いから始めた.