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劣等感と人間関係を読んだ

劣等感と人間関係 アドラー心理学を語る

劣等感と人間関係 アドラー心理学を語る

アドラー心理学の本です。 アドラー心理学を語るシリーズの3巻目で,図書館に配架されていました. アドラー心理学に関する本は「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を数年前に読んだことがあります.ぶっちゃけるとその時の自分は抑うつ状態だったので,正常に中身を追えていませんでした.

ここ数年で劣等感や人間関係で色々考えるとこがあり,またアドラー心理学について今の割と正常に戻った心で学んでみようかと思い手に取りました.

レビューと要約

本書には健康的な心の作り方について自分と相手両方に行なうための思考が書かれています.

明記されていませんでしたが - 競争よりも協力関係を持つこと - 信用と信頼を区別すること - 理想と現実を区別すること

が本書の大きな柱として挙げられていたと思います.

競争よりも協力関係を持つこと

 競争関係とは成績が良い悪い、偉い偉くない、などの上下関係がある状態です. 上下関係は支配関係になり,この関係の中では"相手を自分の思い通りに動かそう"とする思考が生まれます.
ここで相手が思い通りに動かないと"怒り"が生まれるわけです.

感情は目的のためにうまれる

 ここから感情(怒り)は"相手を自分の思い通りに動かす"ことを目的として生まれると言えます.多くの人はここで怒りの"原因"を探します.ですが、得られるものは"相手が悪い"などといった自分の責任を放棄する思考のみです.
なので,原因よりも”目標”に焦点を当てないと怒りの解決はできません.”目標”を考えることで上下関係や競争関係ない視点から物事を考えられるのです.

 一方で協力関係は,相手を信頼した上下関係のない関係です.アドラー心理学では対人関係を協力関係に持っていきたいと考えます.
 注意したいのは協力関係は競争関係を内包します.つまり,競争関係にある人は競争をしなければならばいときは競争できる人なのです.この協力関係ににある人はある出来事に対して「みんなにとってどうゆうことか」をまず考えます.

信用と信頼を区別すること

 信用とは,銀行のように相手の素行や業績から相手を信じるに値すると判断した時に生じるものです.一方信頼とは,相手を何も疑わず信じることを言います.
 相手の行為によって信じるか否かを決めることは,先述した上下関係に近しいものから相手を判断することと同じです.

理想と現実を区別すること

 アドラー心理学の要素に自己受容があります.悪いところもひっくるめて自分を受け入れることを言います.
 自己受容ができない人は非現実的に高い目標を持っています.高い目標を持つことは向上心がありいいことでもありますが,そのせいで自分の短所にばかりが目についてしまうことはいいことではありません.
 悪いところでなく,いいところを.今悪いところも,改善できる余地があると想うこと.短所からみた長所を考えること(臆病 => 慎重, 細かい => 几帳面)
 健康的な人は自分の性格の長所,おなじものの長所を知っています.

まとめ

 具体例とそこから学べるとこ,実践できることを体型的に読み進められました.
 自分は(今はあまりそうではありませんが)やたら競争関係に身を置いてしまいがちで協力関係にあった回数は少ないのかなと思いました. また理想を高く持ってしまうことで感情が生まれる(恥ずかしい話ですが、イライラしりします)のも自分に当てはまります.思い返すと感情的になってしまう環境を自分で作っていたのか,と悲しくなりました. 競争関係について,今はあまり身を置かないと書きましたが,その理由はこの本を読んですこしわかりました.

一つは,目標を論理的に考えるようにしたこと.

以前の自分は非現実的に高い目標をもっていたことが多かったです.それを実現できないでいる自分にイライラしたりもしました. そんな時,書店で目についた「2つの夢を叶える方法」という本を読んでみたところ,「まぁ自分にできる範囲はこれぐらいかな」「どこまでが自分に必要なんだろうか」と考えるようになりました.その思考が少しずつ身についたおかげかなと思います.この本の紹介もいつかしたいですね.

2つの夢を叶える方法

2つの夢を叶える方法

二つ目は,屈託無く話せる友人ができたこと

競争関係とは全く縁のない,本当の自分を表現できる友人ができたことが影響するのかぁと想います.その友人に何か特別に相談をしている訳ではないですが,一緒にいると楽になれる人です.特に趣味思考が一致してる訳ではないですが,一緒に話していると面白いです.

一時期競争関係に疲れて、SNSすら遠ざけていました.今のご時世競争関係に置かれる機会が多いです.競争関係に浸かりっぱなしにならない術と環境を自分で確保して置かなければならないですね.

以下気に入ったセンテンス

感情と競争関係

  • 他人を思いどおりに動かそうと考える人は,怒る
  • 競争に基づく関係は,不信感に基づく関係である
  • 感情の「原因」は一体なんだろうと考え,結局自分の責任ではないというこことを言いたい
  • なんとか競争という対人関係を抜け出して協力という新しい対人関係に入っていきたい
  • 健康的な人は,“これはみんなにとっていったいどういうことだろうか"とまず考える
  • 正しいとか間違っているとかいう考え方は,いつも怒りと関係がある

自己受容

  • 自己受容ができない人は,非現実的な高い目標をもっている
  • 私にできることは何かを,絶えず考え続ける
  • 理想と現実をはっきり区別する
  • 理想というのがはっきり自分の空想だとわかればよい.そこから現実を引き算し始めるとだめだ
  • 我々にとって一番勇気のいることは,その他大勢の一人である勇気

自己主張

  • 日本では思いやり,相手が言わなくてもその意図を察して暗黙のうちに合意することをよしとする.これは誤解を招く. 理性的に話し合い,充分に話し合い合意を取り付けるすべをこれからは身につけなければならない.そのためには自分の意思を正しく伝える「上手な自己主張の仕方」を身につける必要がある.